プロポーズの言葉

先日、スペイン料理店に行った。自分で選んだわけではなくて、友人が選んでくれたところにホイホイとついて行った。

こういうちゃんとした店でスペイン料理を食べるのは多分初めてだったんだけど、美味しかった。パエリアとか、アヒージョとか、あとなんかよく分からないけど美味しいものとか色々あって非常に満足した。

その中でも、生ハムが絶品だった。

僕は生ハムが大好きで、全料理ランキングをつけたら、まず間違いなくトップ10には食い込んでくる。調子によってはトップに輝くこともあるかもしれない。

そんなことは置いといて、スペイン料理店で食った生ハムが非常に美味しかった。普段スーパーで買うような柔らかい生ハムも好きだけど、この時食べたやつは、ちょっと硬めで歯ごたえがあり、噛めば噛むほど旨味が出てくるようなやつだった。また食べたいなあ。

それ以来、何度か燻っていた生ハム熱が再燃してきている。具体的に言うと、生ハムの原木が欲しい。

すごく欲しい。あの斜めに安置されている生ハムが欲しい。少しずつ削り取って食べたい。家に帰ると生ハムがある生活がしたい。

でも、現実を見るとできない。そもそも、大きすぎて置くスペースがないし、置けたとしても量が多すぎて食べ切れない。いくら保存食とはいえ、さすがに悪くなりそうだ。

だから、一緒に食べる人がほしい。

「僕と一緒に生ハムの原木を食べ続けてくれませんか。」

というセリフがふと頭の中に思い浮かんで、プロポーズの台詞みたいだなと思った。

 

ちなみに、プロポーズはしてないし、する予定もないし、そもそもする相手もいません。