コンタクト風呂
いつもは家に帰ったらまずコンタクトを外すんだけど、今日は帰る前に寄る所があった。
一回帰宅してからもう一回出ても良かったんだけど、自分の性格上そうすると中々家から出られなくなることは分かっていたので、電車を降りてから直行した。
用事を済ませ、ついでに夕食も食べて、歩いて帰った。ちょっと距離があったので、朝晩は涼しくなってきているとはいえ若干汗をかいた。
家に着いてから、もうこのまま風呂に入ってしまおうと思って、風呂場へ向かった。シャワーで頭を濡らしたときに、コンタクトを外していないことに気がついた。
コンタクトをつけたまま風呂に入ってはいけないことくらい分かっている。なんかこう、なんで良くないのかハッキリは分からないけど、良くないということは知っている。
ただ、外すのがめんどくさい。一回風呂から出て、頭を拭いて、コンタクトを外して、もう一回風呂に入らないといけない。これはめんどくさい。バスタオルももったいない。
良くないなあとは思いつつも、コンタクトをつけたまま風呂に入ることにした。これはもうそういう性格なのでしょうがない。
コンタクトつけたままだなと思って風呂場を眺めてみると、確かにいつも以上によく見える。
僕は基本的に朝から晩までコンタクトか眼鏡をつけているので、裸眼で過ごすタイミングは朝食のときと風呂のときくらいしかない。そう考えると、風呂場の景色が鮮明に見えるのは、非常に貴重な光景とも言える。
普段は何も見えないシャンプーの成分表示も読めるし、ボディタオルのほつれも見える。割とあちこちにある汚れもよく見える。見えない方がいいこともある。