ナスへの複雑な感情

ナスが美味しい季節になった。

ナスの揚げ浸しが食べたいな〜と思って、「ナスの揚げ浸し 揚げない」で検索していた。多分これは煮浸しだと思う。アイデンティティの崩壊。

さてそんなナスだけど、基本的には好きだ。ただ、純度100%で好きとは言い切れない。「好きな野菜メインの料理」だったら揚げ浸しとか煮浸しとか焼きナスがかなり上位に入ってくるけど、「好きな野菜」だったら多分トップ10に入らない。

理由としては簡単で、ナス漬けとナス天があんまり好きじゃない。ナス天はそもそも食べたことがない気がするけど、少なくともナス漬けがそんなに好きじゃない。

多分僕はナスがはっきりナスのままなのは好きじゃないのかもしれない。液体と固体の中間くらいでデロデロになって、色々な味を吸い込んでいるナスが好きなのかもしれない。

それなら別にナスじゃなくてもいいと思ったけど、あの半固体みたいな食感は唯一無二だ。誰にも出せない。

 

他の野菜が味で個性を出していく中、絶妙な食感とどんな味も吸い込むという特長で戦っていくナスはちょっとかっこいい。やっぱ好きかもしれない。