自転車は巡る

自転車が壊れた。

前からハンドルのところでギアの操作をしていないのに、永遠にギアが変わり続けるという半分壊れかけみたいな状態だったが、ついに逝った。「バキバキバキッ!」とかなりの音を立てて、後輪が一切回らなくなった。

壊れたのが家の近くだったのが幸いだった。後輪を持ち上げて、前輪だけ回して家まで持って帰った。自転車泥棒と全く同じムーブなので、ご近所さんに見られたらどうしようかとか考えてた。

持ち帰って見てみたら、なんかすごくダメそうだった。自転車のパーツはよく分からないけど、すごくダメそう。

後輪の中心部分のあのゴチャゴチャしたところの一部が、完全に歪んでいた。「ねじれの位置」という意味をよく思い出せないワードが頭に浮かんでくるぐらい、ねじれていた。

 

この自転車をどうするか、それが目下の問題である。まず、修理するか処分するか。自転車には全く詳しくないけど、結構大掛かりな修理になりそうな予感がする。

それに、自転車屋まで持っていくのも大変そう。100mくらいの距離を動かすのですら結構大変だったし。車にも乗らないし。あちこちにガタが来てるし、いっそ処分してもいいかもしれない。

そうなると、新しい自転車を買うかという問題が新たに発生する。

この自転車のもっと大きな役割は、車を買う余裕ができるまでのつなぎだったし、その役目はとっくのとうに果たした。もう自転車に乗ることはあんまりない。

しかし、全く使わないというわけでもない。歩くにはちょっと遠いけど、車を使うほどじゃないなあという距離を行くときに、たまに乗ったりしていた。月に2回位。

絶妙な度合いだ。隔週ペースで乗る自転車を新たに買うかどうか。非常に判断に迷うところだ。安いやつだったら買ってもいい気もする。

そうなると、修理してもらった方が案外安くつくんじゃないかとか、逆に完全に歩きと車の生活に切り替える方がいいんじゃないかとか、色々と考えが巡る。

 

結局結論が出ないまま、今も壊れた自転車がそのままになっている。