カーナビに載ってない店

都会とは決して言えないけど、田舎とも言い切れない場所特有の完全車社会の街で、自転車で生活すること4ヶ月。ついに耐えきれなくなって中古車を買った。

買いたての頃、近くのコメダに行こうと思ったら、中央分離帯に阻まれて右折ができず、そのまま軽くパニックになって全然知らない道を突き進むハメになったときに、絶対にカーナビを買おうと決心した。

それが一昨年の秋くらいの話。

初のボーナスをカーナビ(とドライブレコーダー)に注ぎ込み、そこからは知らない道でもある程度安心して走れるようになった。

 

 

今日、出かけたついでに会社で使ってるペン立てを新調したいなと思って、百均に行こうとスマホで調べた。出てきた店をナビに入力しようとしたら、出てこなかった。

そういうときは住所を直接入力する。ナビの地図は確か、2020年の8月のデータなので、それ以降に建てられた店とかは出てこない。まあたまにあることだなと思って、特に気にはしなかった。車に乗っているときは。

店について、トイレに行ったときに、ちょっとした違和感があった。そのトイレにはハンドドライヤーがあって、ご時世柄使用禁止になっていた。ここ数年はよく見る光景だなと思ったが、何かが変だ。

 

なんでハンドドライヤーがあるんだ?

 

ハンドドライヤーが使えなくなったのは、言うまでもなくコロナが広まったからだ。コロナが広まり始めたのは2020年の春頃。確かその頃は、まだまだ未知のウイルスで、ありとあらゆることが禁止されていた。ハンドドライヤーも割と早い段階で、使えなくなっていたはず。

そして、2020年の春となると、この店はまだ建っていない。建ったのは2020年の8月以降だ。それなのにハンドドライヤーがある。

使用できないと分かっている(現に、今もなお使用禁止になっている)ハンドドライヤーが、なぜ取り付けられているのか。

もうハンドドライヤーを取り付けることは数ヶ月前から決定していて、もう変更できないとなったのか。あるいは、ここまでコロナが長引くとは思っていなくて、割とすぐに使えるようになるだろうと思って取り付けたのか。すごく気になる。話を聞いてみたい。

 

ただ、もう一つだけ考えられる理由がある。それは、カーナビの地図データが本当は2020年8月ではないというものだ。僕のふわっとした記憶だけが頼りなので、本当は2020年の3月だったかもしれない。

そうなると、2020年4月オープンの可能性も出てきて、ハンドドライヤーを設置していてもまあ変じゃないとなる。

果たして真相はなんなんだろうか。