使い切れ!地域振興券

去年のまだ暑い頃のことだ。地域振興券が届いた。

ありがたいねぇと思いながら説明書を読んでいた。

・10,000円分(500円×20枚)あります。

・1,000円の買い物で、1枚(500円分)使えます。

・2,500円なら2枚、3,000円なら3枚です。

・全店舗共通券が5,000円分、地域のお店で使える券が5,000円分です。

・地域のお店で使える券は、本店が市内にある店でだけ使えます………

 

みたいな説明が書いてあった。他にも、こういう商品には使えませんとか書いてあった。

めんどくせってなった。とりあえず実家に帰るときの手土産に焼き菓子を買うのに、地域券の方を2枚だけ使って、残りを部屋の片隅に放っておいた。

それから、「振興券使えます!」みたいなのぼりを見ては、「使わなきゃなあ」と思う日々を過ごしていた。

そして今日、ふと気になって期限を確かめてみた。令和5年2月28日になっていた。つまり、明日。

急に慌てだした。別に使わなくてもいいのかもしれないけど、このままだと9,000円分損をしてしまう。そう考えると、なんとしても使わないといけない。

9,000円分使うということは、少なくとも18,000円分の買い物をしないといけないわけで、9,000円は普通に出費になる。このことを考えたとき、「まあ経済は回す方がいいっしょ!」となんかそれっぽい理屈をこねた。別に難しく考えることはなくて、大概のものが半額で手に入ると捉えればいいんだということにした。

問題は、時間の短さだった。今日の午後に気が付いたので、使える時間はあと1日半。仕事中には流石に行けないので、正確には今日明日の夜しかない。

とりあえず業務は置いといて、使える店のリストとにらめっこをしながら、どうやって使い切るかの算段をつけた。

 

そして帰宅後、まず家電量販店に向かって髭剃りを買った。ちょうど10,000円ちょっとのやつで、これで全店舗共通券を使い切った。そして、コンビニ(なぜか地域のお店扱い)に寄り、普段なら中々買わないやつを2,000円分買った。

残りが地域のお店で使える券6枚、つまり6,000円分の買い物をしないといけない。明日中に。

なので明日は、本屋に行って6,000円分買います。目についたものをとりあえず買うという貴族の遊びをします。問題は行ったことのない小さな書店なので、品揃えは大丈夫なのかという点です。