可処分時間の不足

僕はなによりも自分の自由時間が削れるのが嫌だ。別になにかしたいことがあるわけでもないけど、何にも縛られない自由を謳歌したい。だから、サービスじゃなくても残業はしたくないし、業務時間外に必要な資格の勉強とかもしたくない。

そんな僕が敵視する2つが襲いかかってきている今の状況は、もうストレスでしかない。残業のせいで帰る時間は遅くなるし、遅く帰ってきてから資格の勉強をせざるを得ない。もうゴリゴリ自由時間が削れていく。

そうなると、睡眠時間が減る。少しでも自由な時間を捻出するために、寝る時間が遅くなる。こうやって自由時間を捻出したとしても、別にしたいことがあるわけでもないし、頭の隅に常に試験のことが浮かぶ。睡眠時間が減っているのでよりストレスが溜まる。

このように追い詰められるとどうなるか。

 

今日、ちょっと遠出する用事があって、上司と高速道路に乗った。上司が運転して、僕は助手席に座っていた。

車の中は程よい日差しが当たって、とても心地よかった。睡眠不足を抱える僕は、車の揺れも手伝って、すごく眠たくなった。でも上司が運転している横でまさか眠る訳にはいかない。景色を見たり、唇を噛んだり、首をぐるぐるしたりしてどうにか耐えていた。

そうこうしているうちに、おしっこがしたくなった。多分、車に乗る前にペットボトルを空にしようと思って緑茶をがぶ飲みしたのが良くなかった。

でも、中々上司にPAに止めてくださいとは言いづらかった。そこまで緊急性があったわけでもないし、まああと20分くらいで着くしと思っていた。

しかし、その認識が甘かった。睡眠不足で制御力が乏しくなっている脳と、特に何もせずただ助手席に座っているだけの状況では、20分は長すぎる。

すぐに最悪の事態を考慮した。間違っても社用車で漏らす訳にはいかない。かといって、近くにPAがあるわけでも、携帯用トイレがあるわけでもない。

そのとき、起死回生の一手をひらめいた。窓を開けてそこからすればいいんだ!

 

これを起死回生の一手と思っている時点で人間として終わっている。でもそのときは「俺は天才か」と思っていたし、その安心感でなんとか高速を降りて目的地に到着するまで耐えることができた。ある意味では起死回生の一手だったのかもしれない。

こんなことを思いつく時点で、かなりの疲労が蓄積していることは間違いないので、今日は早く寝たい。でも、こんなことを書くのにかなりの時間を使ってしまったので、今日も早く眠れそうにない。

 

P.S.

仮に窓の外に向かっておしっこをした場合、どのような軌道を描くんでしょうか。綺麗なアーチを描くんでしょうか。高速を降りて目的地に着くまでは、そんなことを考えていました。