僕的に私の一人称は俺

一人称が安定しない。まったく安定しない。

僕は一人称をなんかこう雰囲気によって使い分けている。別に一人称を時と場合によって使い分けるのは不自然なことではないし、まあ普通といえば普通のことだ。

基本的なルールとして、まずオフィシャルな場所では「私」を使っている。オフィシャルな場っていうのも中々ふわっとした言い方だけど、まあ知らない人が多い場所とかなにかを発表するときとか(あんまりないけど)、あとは赤月月のお便りのときも基本は「私」だ。

これが日常的な場面になると「僕」になる。会社にいるときとか、何回か会ったことのある人になるのかな。あと、この日記も基本は「僕」だ。割とお便りと日記の区別がつきにくいんだけど、一人称が私ならお便りで、僕なら日記になる。あと文末がですます調ならお便り。

そして、家族の前とか仲いい人の前だと「俺」になる。一番素に近い、という表現が正しいのかは分からないけど、まあそんな感じ。気を遣わなくていい相手とも言えるかもしれない。

高校生までは「俺」だったので、その名残なのかも。大学生になってから「僕」を使いだして、社会人になってから「私」も併用し始めたので、多分その順で本音と建前になっているのかもしれない。

しかし、これはあくまで基本的なルールであり、例外が星の数ほどある。なんなら、ルールなんて半分くらい形骸化している。

オフィシャルな場面でも「僕」と言っちゃうことだってあるし、家族の前でも「僕」と言ってしまうこともある。お便りや日記だって、私僕俺のどれもがまあそこそこの頻度で出てきている。はず。

そして、私になるほど建前で俺になるほど本音だと上に書いたけど、それも怪しい。赤月月へのお便りが建前かと聞かれるとそんなことはないし、家族の前で本音をさらけ出しているかと言われればそうとは言い切れない。割とぼんやりした、その場の雰囲気とか言葉のリズムとかでコロコロ変わる。

だから、一人称に迷う。特に何もないときは迷わないけど、何かしらのハプニングがあったときに迷う。久々に会った人とかに「この人とはどの一人称で通してたっけ」って迷う。一人称をどれも使っているけど、どれもしっくり来ていない。

もう迷いたくないので、これからはすべてのシチュエーションでおいどんでいこうかな。