non-dreamer

小さい頃からこれといって将来の夢がない人間だった。小規模中規模な目標はあったけど、将来の大きなビジョンが描けなかった。

小学祭の頃、将来なりたい自分の像を作りましょうみたいな授業があって、とりあえず野球選手の像を作ったけど、なれるなんて全く思っていなかったし、なりたいとも思っていなかった。可愛くない子供だ。

なんとなく、こっちの方がまだマシかなというふわっとした選択を続けて、今の状況に辿り着いた。もっといい人生を歩んでいた可能性もあるけど、まあそんなこと言い出したらしょうがない。

そして今も、特に夢を抱くことなく毎日を生きている。今の会社でこんなポジションにつきたいとか、あるいは転職してこんな仕事をしたいとかが特にない。今の生活に完璧に満足しているかと聞かれたらそんなことはないけど、まあそれなりに楽しく安定した生活ができているからこれが続いてくれればいいかなとは思う。

別に何かを諦めたわけじゃない。そもそも諦める夢を持っていなかったからね。ただまあ時々、このままでいいのかなとは思う。でも、特にやりたいことが見つからないからしょうがない。人生をかけてやりたいことを探し出すことがある意味夢なのかもしれない。

とりあえず、現時点での暫定の夢は、赤月月に送ったお便りをまとめて本にしてゆに様に帯を書いてもらうことくらいしか思いつかない。