素麺とソーセージ

素麺が美味しい季節になりましたね。いや、素麺はいつ食べても美味しいですが。やはり夏に食べる素麺は季節ピッタリボーナスが加算されるので、2割増しで美味しくなります。

 

小さい頃から夏休みは祖母が茹でる素麺が定番だった。今日は素麺にするか、と言われるとお昼前からワクワクしていた。ただ茹でるだけなのに、なぜかすごく美味しくて未だに祖母が茹でた素麺を超える素麺を茹でられない。なんかコツとかあるんですかね。

昔からずっと、祖母が作る素麺は揖保乃糸&ヤマサのそうめん専科だったので、僕はこれ以外を素麺と認めない素麺過激派になってしまった。以前、母親がどこかでもらってきた別の素麺と家にあったつゆで作った素麺を出してきたのにブチギレて、険悪なムードを作ったことがある。それくらい僕は揖保乃糸至上主義者でそうめん専科第一主義者だ。他の素麺は白くて細長い物体でしかないし、他のつゆは茶色い液体でしかない。

祖母の家で食べる素麺はすごくシンプルな構成で、素麺とつゆ、刻んだネギとすりおろした生姜が並んでいた。あと、何故かもう一品必ずあって、それがソーセージだった。

なんでかは分からない。たんぱく質が不足しているからなのか、食べ盛りの僕に少しでも肉を食べてほしかったのか。とにかく、ソーセージが必ずあった。レンジでチンして少し破けたソーセージがあった。無いときは「ソーセージ無いけどいい?」と確認されるくらい当たり前にあった。

子供の頃の当たり前は中々に抜けないもので、今でも素麺を食べるときはソーセージも一緒に食べている。一見変な組み合わせだけど、僕の中では定番だ。