タルタルソースの愛憎

エビフライ チキン南蛮 アジフライ

こんなゴミ川柳を作ってしまうほど、タルタルソースは揚げ物にあう。タルタルがついているだけでテンションが2割増しになるし、すごくいいものを食ったな〜という気分になる。

こんな書き出しにしたはいいものの、いまいちタルタルソースが何かは分かっていない。なんかこう、マヨネーズっぽいやつにシャキシャキする野菜的ななにかを混ぜたやつくらいの認識。

ただ一つだけ分かっていることがあって、それは茹で卵を潰したやつが入っていたり入っていなかったりすること。このことが僕に、タルタルソースに対して歪んだ愛を抱かせる要因になっている。

前に日記で書いたような気がするけど、僕は茹で卵が嫌いだ。味だけなら五本の指に入るレベルで嫌いだ。しかも茹で卵に対して舌のセンサーが過剰に反応するので、箸の先にちょっと付いてたレベルで拒否反応を示してしまう。それくらい本当に無理。

さて、そんな茹で卵はタルタルソースに入っていたり入っていなかったりする。入ってなければもうその時点で神メニュー。揚げ物とのマリアージュに考案者への感謝の念を抱くほどだ。「やったぁ!タルタルだぁ!」となる。

一方で入っていた場合、それはそれは深いため息が出る。「余計なことをしてくれたな……」という静かな怒りに震えることになる。しかも、マヨネーズで覆われているのでそのタルタルに入っている茹で卵すべてを確認することが不可能なのだ。もう打つ手がない。

たった一つの要素で天国か地獄かはっきり分かれてしまう。しかも、実際に目の前に来るまで判断のしようもない。好きだけど嫌い。嫌いだけど好き。もう茹で卵が入ってないパーフェクトタルタルを作って常に持ち歩くしか方法はないのか。