どうあがいてもギャンブル

山芋の鉄板焼きがふと食べたくなった。あの鳥貴族にあるアレ。僕は芋が基本的に嫌いだけどあればいもいもしくないので好きである。

スーパーで長芋を買ってさあ会計だと進もうとしたとき、ふと思ってしまった。「あれ、家にピーラーあったっけな」と。

この瞬間、どっちに転んでもギャンブルのシチュエーションが生まれてしまった。僕はどちらかというと安定志向の人間だと思うので、あまりギャンブルは好まない。リスクをなるべく減らして生きていきたい。

ただこの状況、ピーラーがあるにBETしても、ないにBETしてもリスクがつきまとう。考えてしまった時点でギャンブルなのだ。

もしピーラーがあるにBETしてなかった場合、この寒い中もう一度出かけなきゃいけなくなる。考えたくもない。逆に、ピーラーがないにBETしてあった場合、金がもったいないし、家にピーラーが2つ並ぶことになってしまう。あるかないかを思い出せないくらいの頻度で使うものが2つあるのはただただ邪魔だ。

そう、ピーラーなんてほとんど使わないのだ。芋や人参はほとんど調理することなんてないし、キュウリも皮は剝かない。リンゴも洗って皮ごと食べるし、剥かなきゃいけないときは包丁でなんとかする。強いて言えば大根くらい。前に豚汁作ったときに使ったような気がするんだよな。百均で買った真っ赤な趣味の悪い色したやつ。いや、アレ使ってたの大学時代だったような気もする…。そんなことを考えながらスーパーの調理用品売り場をグルグルしていた。

出した結論としては、買わない。安定志向というのが影響してるんですかね、困ったときに現状維持に持っていこうとするのかもしれない。よく考えればお金を失っていらないピーラーが増えるより、寒い中帰ってからもう1回出かける方がまだマシでした。とりあえず結論は先延ばしにしました。帰ったあと、戸棚から真っ赤な趣味の悪い色したピーラーを無事発見することができ、まあ先延ばしにするのも悪いことばかりじゃないなと思いました。

 

まあ今日は鍋の残りがあったことを忘れていたのでそれを食べたんですけど。