道のでき方

今日は少し暖かかったし、天気も良かったので少し離れたところにある山道を散歩した。


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こんな道。

久々にこういうところを歩いて楽しかった。峠についたときは「ここからどうにかして下らないと帰れないのかよ」と絶望したけど、まあなんとかなった。

それにしても大変だった。距離にしたら2kmくらいだったけど、デコボコした石が転がってたり、木の根が張り出していたりして足元は悪いし、急勾配だし1時間位かかった。

それでも、道はあった。特に何も見なくても、こっちが道だなというのは分かった。きっとはるか昔から、人が歩いて踏みしめて、整備して道ができあがっていったのだろう。

ではその一歩目、最初の一人はどうこの道を行ったのだろうか。不思議でしょうがない。少なくとも二つの謎がある。

 

まず、なぜこの道を行かなければいけなかったのか。推理小説風に言うと、ホワイダニット

道というのはどこかへ行くためのものだ。ということは、どこかしらの目的地のために作られる。誰かに会う、何かを採る、まあそんなところかな。どちらにせよ、その先に目的がある。

では、なぜその目的がその先にあると知っているのか。道がないのにどこから情報が入ってくるのか。別のルートがあってそこから仕入れたとして、その別ルートにも同じことが言える。

こうなるともう、大いなるフロンティアスピリットに突き動かされた人がいたんだろうなということしか思いつかない。それはそれで面白いけど。

あるいは、何かから逃げるためにとりあえず突き進むしかなかったとかなのかな。

 

そしてもう一つの謎は、どうやって道を切り拓いていったのか。推理小説風に言うと、ハウダニット

こんな山の中で、どうやって進むべき道を作り出せたのか。正確な地図も測量技術もない時代に、どうやって進むべき方向を定めることができたのか。しっかりした靴もなかった時代に、どうやってあの山道を進むことができたのか。

これも謎だ。獣道とかがあったりしたのかな。もしくは努力と根性、そして大きな犠牲を払って進んでいったのだろうか。

謎だらけだ。それでも、現在に至るまでちゃんと残っていて、同じ道を歩いている。それってその、すごいですよね。