味の嫌いさ×(出会う頻度+除去の困難さ)

家の近所のラーメン屋によく行く。今日も行った。別にまずいわけではないんだけど、決して感動的なほどに美味しいわけでもない。でもよく行く。車で20分くらい行ったところに結構美味しいラーメン屋があるんだけど、そこにはあんまり行かない。

近所のラーメン屋をA、ちょっと離れた美味しいラーメン屋をBとすると、Aの方が断然近くて安い。ラーメンと半チャーハンのセットで千円を切る。Bの方は若干お高めだ。

多分、どの店に行くかというのは味だけで決まっているわけではないんだと思う。味に加えて、アクセスの容易さとか、値段の手頃さといった3つの面から多角的に判断して決めているような気がする。常日頃からそれぞれの面をきっちり比較しているわけではないけど、ざっくりとした判断は下しているはずだ。そして、この多角的な判断が満足感というものにつながっているような気がする。

とまあ前置きはこのくらいにして。三方向から判断して満足感を導き出すといったけど、多分満足感ってそんな単純なものではない。その日の気分とか、お腹の空き具合とか、前の食事で何を食べたかとか、3つだけではなく、もっと複雑な要因で決まるはずだ。

むしろ、三方向から見て決まるのは、苦手な食べ物の方だ。味の嫌いさ、出会う頻度、除去の困難さ。この3つの要素の組み合わせで、何がより嫌かを決めることができると思う。

味の嫌いさはシンプルにどれだけ嫌いかだ。あんまり好きじゃないけど頑張れば食えるものもあれば、食べたら即吐き出すくらい嫌いなものもある。

出会う頻度はその食材を使ったメニューにどれくらいの頻度で出会うかどうかだ。僕は、味的にはエリンギが本当に駄目なんだけど、そんな頻繁に出てくる食材ではない。逆に人参は、味はそこそこ苦手レベルだけど、かなりの頻度で出くわす。

そして最後、除去の困難さ。これは万が一出くわした場合、食べずに済ますのがどれだけ難しいか、また周辺にどれだけ被害が及ぶかだ。例えば、椎茸なんかが分かりやすい。炊き込みご飯とかに入っている椎茸は、小さくて取り除くのが困難だし、避けようとすると米粒や他の具材をも食べないという方法を取らざるを得ない。

この3点を組み合わせて、総合的に一番嫌いなものを決定できると思っている。計算式としては、

味の嫌いさ×(出会う頻度+除去の困難さ)

味の嫌いさは0〜10、出会う頻度と除去の困難さは1〜5でランク付けをし、100点満点で100点に近いほど総合的に苦手なものになる、という形だ。

これで僕の苦手なものをいくつか計算してみると、

人参   5×(4+3)=35点

椎茸   8×(3+5)=64点

エリンギ 10×(1+1)=20点

カボチャ 8×(2+3)=40点

こんな感じになる。味だけで見たら一番苦手なエリンギがこの中だと最下位なのが面白い。まあそんなに出くわさないし、出くわしたとしても大きいので簡単に取り除ける。

そして、この方式で一番苦手だと決まったのは、

10×(4+4)=80点

の茹で卵でした。味はトップクラスに苦手で、かなり広範囲に見かける上に、一個丸々のやつはともかく潰してあるやつは本当に取り除きづらい、というどの項目をとってもハイレベルな成績を叩き出しました。