たった10分のために

寒いという感覚が当たり前の季節になってきた。ついこの間まで半袖当たり前、冷房も付けちゃうみたいな生活をしていたのが信じられない。あんなに早く終われと思っていた夏も今では少し恋しい。いや、恋しくはないな。普通に不快だったので二度と来なくていいよ。

そんなわけで急に秋が本気を出してきた。最近は毎朝外に出た瞬間に予想以上に寒くて驚く。服装間違えたなと思ってしまう。でももう着替える時間はないのでちょっと震えながら出かけている。冷えるな〜と思いながら駅へ向かい、暖けえ〜と思いながら電車に揺られている。ここまではいい。問題はこの後だ。

僕の職場は駅から少し離れているので10分くらい歩く。たった10分、されど10分だ。歩いているうちに体が温まってくる。なんなら少し汗ばんでくる。会社に着く頃には結構ポカポカだ。

このせいで、着替えるときについ夏服を手に取ってしまう。いくら長袖ではあるとはいえかなり薄手の生地なので、着たときは丁度いいんだけどしばらく経つとヒヤッとしてくる。なんで冬服を着なかったんだという後悔をここ最近毎日している。

でもやっちゃうんですよね。ぼくは朝に弱いので普段40%くらい活動している脳が朝は5%くらいしか活動していないと思う。ほぼ何も考えていない。何も考えていないので「温かいから夏服を着よう!」という思考しか出てこない。良くない。でも多分明日も夏服を着るんだろうな。