地元は選べない

別に地元愛が強い方ではない。事実大学も就職も地元とは縁もゆかりもないところだ。今のところ将来地元に帰る予定もない。

別に好きでも嫌いでもない。いや、冬は寒くて暗くて天気が悪くて風は強いし、鉄道は貧弱でバスも上手く接続してくれないし、坂は多いしエンタメは最低限しか揃ってないけど。18年も過ごしていればそれが基準になる。無意識に地元と比べて〜という思考が働く。

そう、基準なのだ。言い換えれば僕の根幹かもしれない。好きとか嫌いとか帰るとか帰らないとかじゃない。たとえ今後僕がどこに行っても、なんなら海外や他の星に住んだとしてもすべての基準は地元にある。

いい意味での呪縛かもしれない。呪縛にいい意味もクソもないけど。どうやったって地元は選べないし、もう変えることもできない。たとえ離れたとしても自分にこびりついている。全国の天気予報では無意識に地元の天気を見てしまうし、ニュースで名前を見たときは開いてしまう。そんなもんだ。

 

なんでこんなことを書いたかというとすごく今地元のカツ丼が食べたい。思えば、住むのにはなかなか厳しい土地だったけどご飯はめちゃくちゃ美味かった。帰って色々なもの食べたいな。次いつ帰れるかは分からないけど。