ひきわり絶対王政

朝ご飯はだいたい納豆ご飯を食べている。

週に4日は納豆ご飯だ。そして週に2日は起きたら朝ご飯の時間じゃない。よって朝ご飯における納豆ご飯の占める割合は80%にもなる。

僕は慢性的に睡眠不足なので朝起きたときの体調がとんでもなく悪い。食欲なんてあったもんじゃない。でも朝食べないと9時半くらいに完全にエネルギーが切れてほとんど何もできなくなるのでなんとか胃に詰め込んでいる。そんなときに頼りになるのが納豆だ。納豆をのせることによって喉越しが良くなり食欲0の朝でもスルスルと食べることができる。

そんな僕の朝のパートナー、ブースト材の納豆なんだけどこれまでは周期的にマイナーチェンジを行っていた。すなわち、普通の納豆の気分な時期とひきわり納豆の気分な時期が定期的に入れ替わっていた。普通の納豆期は「ひき割りなんて邪道、豆の粒らしさを味わわないなんて納豆好きの風上にも置けない」と思っていたしひきわり期には「この細かいのがいいんだよなあ。スルスル食べられて旨いんだ」と思っていた。そして普通の納豆の気分の時期にはひきわりは受け付けないしその逆も然りという極端な切り替えが起こっていた。これが2、3ヶ月くらいで入れ替わっていた。

が、この1年くらいこの入れ替わりが起こらなくなった。ひきわりこそ至高という態度を脳が取り続けているのだ。ひきわりのひきわりによるひきわりのための朝食、ひきわり絶対王政である。

だからなんだと言われるかもしれないがこれがここに来て大きな問題になった。僕は数ヶ月前に引っ越しをしたのだが、ざっくり言えば東の方から西の方へ引っ越してきた。そして愕然とした。納豆が少ない、と。家の近くの結構でかめのスーパーに行っても納豆コーナーが小さい。そして何よりひきわりがない。普通の納豆に手を出してみたけど今はひきわり期なのでいまいち体が受け付けない。少し遠くのスーパーまで足を伸ばしてなんとかひきわりを発見したものの、あまり日持ちするものでもない納豆を買い溜めできず、週1で買いに行くのも少し億劫だ。

革命の時はすぐそこに迫っているのかもしれない。