鮮血のシェービング

マスク社会の一番の利点は毎日髭を剃らなくてもいいことだと思う。毎日剃ったほうがいいことは分かるけどしなくてもギリギリ許される世界になったと思う。なっているはず。なっていてくれ。

髭剃りは好きだけど嫌いだ。口周りや顎の邪魔な毛を一気に取っ払ってスッキリツルツルになるのは気持ちいい。でもやるのは面倒くさい。ちょっと風呂に似ている。入るまでは面倒くさいけど入れば気持ちいい。風呂より髭剃りの方が数段めんどくさいけど。

まずメガネかコンタクトをしないと髭が見えないのが面倒くさい。というか完全に剃り切るにはコンタクトがないと無理。メガネは顔を傾けたときに死角ができる。そして僕は家に帰ったらまずコンタクトを外すのでもう一回付けるか、死角のあるメガネで剃るか、剃らないかの三択を迫られる。そんでもって最後の選択肢を選ぶ。

そしてなにより、僕は若干肌よわよわなので、剃る前も剃った後も面倒くさいことになる。まず剃る前にプレシェーブリキッドを塗り、乾かす。そして剃り始めるけどプレシェーブリキッドも完璧ではないので剃ってるうちに大抵どこかから血が流れる。そして剃り終わった後もしばらくすると赤くなってかゆくなる。自分で自分の血を流す行為を好きこのんでやり始めたらちょっとまずくない?

もう少し生活にゆとりができたら永久脱毛を真剣に検討したい。