問われる覚悟

今まさに、覚悟が問われている。

後戻りも後回しもできない。今、覚悟を決めなければいけない。このままズルズルと引き伸ばすわけにはいかない。

覚悟をしなければいけないのだ。ハンガーを買い換える覚悟を。

 

というわけで、ハンガーを買い替えたい。別に壊れたわけでもないし、数がメチャクチャ減ったわけでもない。

ただ、無理矢理ズボンを干したりしたせいで歪んでいるものが何個かあるし、なにより洗濯バサミとの噛み合わせが悪い。フックの部分がちょっと出っ張っているせいで、綺麗に挟み込めない。

言ってしまえばそれだけ。ちょっと歪んでいて洗濯バサミで綺麗に挟めないだけなのだ。ハンガーとしてはちゃんと使えているし、別に風に飛ばされるほど不安定なわけでもない。

しかし、いつまでも使い続けるわけにはいかないよなあという気持ちもある。こういうほんのちょっとしたストレスは、解消できるときにした方がいい。

 

その一方で、買い替えを阻む大きな要因がある。それは、それなりに愛着が湧いてしまっているということだ。

過去四回の引っ越しを乗り越え、その度に新居へと持ち込んだという愛着。捨てるには惜しい気がする。なんやかんや7年目の付き合いで、色々な思い出が……

特になかった。ハンガーとの思い出は特にない。100均で適当に買ったやつだし、運命的な出会いもない。買い換えよ。

明日、新しいやつを買いに行く。明日行けなかったら来週中、いや今月中…まあ今年中には買い替えたい。ちゃんと覚悟を決めたい。