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なんの数字が分かるだろうか。これは、日本のプロ野球における歴代最高打率である。史上最強の助っ人の呼び声高い元阪神ランディ・バース氏が記録したものだ。この数字を超える者は未だかつて現れていない。

つまり、日本のプロ野球においてシーズン通して4割を打ったバッターはいないのだ。数多の野球少年たちの中から選ばれたほんの一握りのエリート中のエリートであるプロ野球選手ですら、10回打席に立ったら6回はヒットを打てない。

もちろん、対戦するピッチャーだって選ばれし一流の猛者である。そりゃ4割打つのなんて厳しい。だが、スーパーエリートである野球選手の、いうなれば仕事の成功率が4割に満たないと考えると、僕の日常生活でもまあ失敗してもいいかと思える。仕事で失敗しても、土日の過ごし方に失敗しても、まあいいかと思える。3割出来れば上々と考えれば割とすぐに切り替えられる。

そしてなにより、僕が日々書き散らかしているこの日記や赤月月へのお便りも、いい内容だと思えるのは4割に満たなくたっていいと思っている。毎回狙ってホームランを打てるようならそれはもう人間を超越している。ダメで元々、でも振り回してればいつかは当たってヒットになる、試行回数さえ増やせばいい。たとえ打率が1割でも2000打数あれば200本ヒットが打てるのだ。そんな気持ちで日々書き散らかしている。

 

まあこれは.611の方でしたけど。