ずっとそばに

この数年ずっと財布を買い替えたいと思っている。今の財布を買ったのは中学か高校のときなので、もう結構ボロボロだし、カード入れもガバガバでクレカがたまに落ちている。

でもなんか代えられない。まあまだ使えてるしな…というのもあるけど、あまりにも長い期間使いすぎて愛着が湧いてしまっている。考えてみれば、こんなに長い期間使っていたものってそうそうない。

僕はこの6年で5回引っ越しをしている。実家から大学近くの家、そこから別の大学近くの家に引っ越し、一旦実家に帰って会社の寮に移り、今の家に至る。この6ヶ所全てに持っていったものはこの財布と、あと時計くらいな気がする。

大学時代に住んでいた家はそれはそれは狭かったので実家から持ち込んだ物はあまりなかったし、新生活ということで結構買い揃えてもらった。この1回目の引っ越しでかなりの数が淘汰された。

そして一時期住んでいた会社の寮もそれはそれは狭苦しい部屋な上に持ち込むものも制限されていたため、本当に必要最低限なものだけしか持ち込めなかった。これが2回目の淘汰である。

こんな感じでかなりの物が付いてくることができなかった。それ以外にも壊れたり買い替えたりした物ばかりだ。今使ってるスマホも去年買い替えたやつだし、服も靴もなんやかんやで全部入れ替わってる気がする。家電類も今の家に来るときに買ったものだ(テレビは大学時代のやつ)。食器も寝具も脚立も髭剃りも全部高校時代の僕とは繋がってない。

そんな中、その狭い門をくぐり抜けたのが財布と時計だ。この時計は高校時代、あまりにも寝起きが悪かった僕が一念発起してかった爆音の物である。これで起きなかったことはなかった。ちょっと布団から離れたところに置いておけば必ず目が覚めた。そして、ちゃんと目覚ましを止めて再び布団に入るというのが高校時代のルーティーンだった。そんないわくつきの時計は今、スマホのアラームで起きなかったときの保険として活躍している。朝からあんな不愉快な音を聞きたくないという思いで起きている。

こんな感じで財布と時計の思い出は色々ある。多分。色々激動(当社比)だったこの6年を知る数少ない生き証人なのだ。もう手放すことできなくない?

 

P.S.

5/6の経験者、つまり会社の寮に持ち込めなかったやつか一人暮らしを始めてからずっと持ってるやつは考えてみたら意外とあった。その中で、僕が(ほとんど持ち込むことができなかった会社の寮以外)ずっと持ち続けているマンガがある。『ワールドトリガー』と『魔人探偵脳噛ネウロ』の2つ。これについてもいずれ書きたいとは思うんですが、感想がそれはそれは下手なのでどうなるかは分かりません。